ラモトリギンによって起こる薬疹

ラミクタールは抗てんかん薬として2008年に国の承認を受けた医薬品で、その有効成分はラモトリギンとよばれる化学物質であり、気分安定化という作用もあることから、双極性障害のうつ症状などにも適応しています。
このラミクタールは、服用することによっててんかん発作を予防することができますが、そのてんかん発作の種類としては、二次性全般化発作を含む部分発作、強直間代発作などの、割と幅広い範囲が含まれています。
抗てんかん薬としては比較的新しく誕生した製品であるため、これまでの薬剤ではあまり効果がなかったようなてんかん発作にも効果を発揮することが期待されているものです。
このラミクタールですが、実は副作用として薬疹などの重篤な皮膚障害が発生する可能性があるとして、2015年に厚生労働省が注意喚起を行っています。
この注意喚起のきっかけとなったのは、ラミクタールの副作用としての皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、薬剤性過敏症症候群によって患者が死亡したというケースです。
いずれも重篤な皮膚障害といえるものですが、これらの副作用の具体的な初期症状としては、発疹、38度以上の高熱、くちびるや口腔内のただれ、目の充血、全身のだるさ、のどの痛み、リンパ節の腫れなどの症状が挙げられています。
このラミクタールは、併用する医薬品の有無によっても用法・用量が異なるものですが、いずれの場合にしても、ある一定の期間を設けて、だんだんと有効成分のラモトリギンの分量を増やすという投与の方法が指定されています。
死亡ケースのすべては、こうした用法・用量を守らずに、ラモトリギンが過剰になっていたことが原因のようですので、適正な用法・用量が特に求められる医薬品ということになります。